長期優良住宅の普及もカーボンニュートラル実現の重要なポイントとなります。
今日は長期優良住宅のメリットについてお話します。
かつて日本では住宅が大量生産され、短期間で廃棄されてきましたが、建てては壊すを繰り返す状況では、建てる人の経済的負担はもちろん、地球への環境負荷も大きくなってしまいます。
家は住んでいる間だけではなく、建設時や解体時にもたくさんの資源やエネルギーを消費し、大量のCO2を排出するからです。
そこで・・・
国は2050年カーボンニュートラルの実現に向けた住宅瀬策の1つとしてZEH住宅やLCCM住宅の普及とともに「長期優良住宅」の普及も進めています。
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■「長期優良住宅」とは
8つの認定基準をクリアし、何世代にもわたって住み継いでいける家にすることで資産価値を長く維持できることを指します。
■ではその8つの基準とは
①省エネルギー性:断熱等性能等級5・一次エネルギー消費等等級6
②災害配慮 :自然災害による被害発生の防止または軽減に配慮されたもの
③耐震性 :耐震等級3(ただし住宅性能表示制度のおける構造計算では耐震等級2以上の機銃へ適合すればよい)
④住戸面積 :良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること
⑤劣化対策 :数世代にわたり構造躯体が使用できること。劣化対策等級3
⑥維持保全計画 :定期的な点検補修等に関する計画が策定されていること
⑦維持管理更新の容易性:設備配管んお維持管理を容易におkなうために必要な措置が講じられていること
⑧居住環境 :良好な景観の形成、その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたものであること
■長期優良住宅取得のメリット
長期優良住宅の認定を取得すると、こんなメリットがあります。
◇住宅の資産価値が上がる
維持保全計画に基づき点検・修繕を行い、その記録を作成・保存する必要があるが、修繕を記録・保管しておけば売却時の評価にもつながる
◇税制特例・補助金を利用できる
住宅ローン減税の限度額の引き上げの他、不動産取得税や登録免許税、固定資産税の特例措置や、国の住宅支援事業の対象となる
◇環境負荷を減らせる
適切な維持管理を行うことで建物を長持ちさせてスクラップ&ビルドを減らすことで、地球環境への負荷やエネルギー消費を減らせる
光熱費や建築費の高騰、金利上昇など、家づくりを取り巻く環境は厳しさを増しているが、住まいは長い人生を送る大切な場所。しっかりと知識を身につけ、将来を見据えて今の基準の一歩先を行く、何十年も安心して快適に暮らせる持続可能な家づくりを目指したい。